対人恐怖症(TKS)とは

対人恐怖症(TKS)とは

対人恐怖症(たいじんきょうふしょう)とは

他人の前での失敗体験が引き金となって人前に立つことが怖くなり、極度の緊張にさいなまれる症状です。
繊細な国柄か日本人の発症率が群を抜いて多く、海外でもそのまま(taijin kyofusho)という名前が使われています。
軽いものは自然に治るケースもありますが、社会生活に支障をきたすほどの恐怖や不安がある場合はカウンセリングをお勧めします。

治そうと意識すればするほど顕著化… 悪循環をおこす苦しい症状です。
対人恐怖症は極度の恐怖・不安から・赤面・発汗・ドモリなどが起こるほか、自分の表情が気になって頬やマブタがぴくぴくと痙攣してしまったり、 周りに人にみられている気がして挙動不審になるといった症状が出ます。

そのほかみんなの前で電話を受けることが怖くなったり、自分に口臭や体臭が人を不快にさせているのではないかと思い、 人との接触を避けるようになったり、視線が気になり人前で食事を摂ることができなくなるケースもあります。
どのケースも人前で症状が出てしまうことを恐れ、出ないように頑張るほど症状が顕著化してしまうという、とても苦しくてやっかいな特徴があります。

対人恐怖症の主な症状

1・赤面症(赤面恐怖)
上司や異性など、苦手な相手と接する時に顔が赤くなってしまう。
2・対人不安
家族や他人と接する時に変に思われるのではと不安になってしまう。
3・対人緊張
自信家タイプの苦手な人と接する時などに緊張し疲れてしまう。
4・視線恐怖
周りの人の視線が気になり、ぎこちなくなったり、集中出来なくなる。
5・劣等感
仕事や勉強自体は自信があるが、内向的な性格のことや人付き合いが苦手なことで劣等感を感じる。
6・予期恐怖
人前で何かを発表しなければならない時に、また緊張してしまったらどうしようと不安や恐怖を感じユウツになってしまう。
7・震え恐怖
朝礼の司会や発表会の当事者になった時などに足や手が震えてしまう。
8・書痙
仕事で重要な書類を書く時や、結婚式や葬式などの記帳の時に手が震えてしまう。
9・多汗症(発汗恐怖)
他人と話す時などに汗が異常に出てしまうために変に思われるように感じる。
10・表情恐怖
自分の表情が不自然で暗く周りの人から嫌われているように感じる。
11・笑顔恐怖症
人前で笑う時に顔が引きつったり、ゆがんでしまうために変に思われるように感じる。
12・醜形恐怖症
自分の容姿が醜く他人からブスとか可愛くないと思われているように感じ辛い。

対人恐怖症の要因

対人恐怖症には2つの要因があると言われています。
1つは「外的要因」と言われているものであり、ショックな出来事(トラウマ)が「キッカケ」になることが多いのです。
もう1つは「内的要因」と言われているものですが、不安や緊張などの感情や、赤面や震えなどの症状に対する「誤った考え方」というものが挙げられます。

つまり、人前で緊張したり声が震えてしまうことを、人から変に思われる恥ずかしいことであり、絶対にあってはならないことだという「誤った考え方」があると、かえって緊張や声の震えの症状の方に注意が向いてしまうことになるのです。

そして、この結果、注意と症状の悪循環が起こり、対人恐怖症の症状を、ますます強くしてしまうものなのです。
対人恐怖症の症状は「外的要因」が「キッカケ」になり、神経質性格や感情や症状に対する「誤った考え方」などの「内的要因」によって、ますます強くしてしまうと考えて良いと思います。
このため、この2つが対人恐怖症の原因だと言って良いと思います。

1人で頑張らないでください

先に紹介した通り、対人恐怖症は一人で頑張ることが逆に悪循環となる症状です。
自分の挙動によって人から不振に思われることに恐怖を感じ、対人関係を避けようとするのが対人恐怖症ですから、 症状を抑えようとすることは
「抑えられなかったらどうしよう。」
「きちんと抑えられるか」
という新な恐怖を生むことにもつながります。
まず自分の症状を受け容れることから始めることをお勧めしています。

もう一人で頑張らなくてもいいんです。あなたが、新しい自分を見つけるために心の翼がそばにいます。

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