大人の発達障害【ADHD】(注意欠陥・多動性障害)とは

大人の発達障害【ADHD】(注意欠陥・多動性障害)とは

ADHD(AD/HD)注意欠陥・多動性障害(Attention Deficit/Hyperactivity Disorder)

「ADHD」という言葉。「注意欠陥多動性障害」の略で、発達障害の1つです。
以前は、子ども特有の病気だと思われていました。しかし、最近では、大人がADHDの症状に悩み、仕事や生活が困難になっていることがわかってきています。ADHDの人は自分の意欲や感情をコントロールして何かをやり遂げることが困難です。バランス良く日常生活をおくることも苦手です。

★「不注意」とは
集中力が続かない、気が散りやすい、忘れっぽいなど…
★「多動性」とは
落ち着きがない、おしゃべりが目立つ…
★「衝動性」とは
思いつきで行動してしまう、待てないといった形で現れます。

ADHD(AD/HD)注意欠陥・多動性障害の特徴

★忘れ物(事)が多い
★注意してるつもりでも注意してない
★多動なので、じっとしてない
★気分が高揚すると、落ち着いて行動できない
★言葉の間違った覚え
★空気が読めない
★整理してもすぐぐちゃぐちゃ
★スケジュール管理が苦手
★一度に複数の指示をされると忘れてしまう
★複数の仕事を同時に処理することが苦手
★長く単調な仕事に注意を集中し続けることが困難
★金銭・旅行・買い物などを衝動的に実行してしまう
★交通事故や負傷することが多い

最近の研究では実に成人の10人に1人が、ADHDの診断基準に当てはまるとも言われているのです。周りからは「やる気がない」「怠け癖」などと思われがちで、誤解されたり非難されたりするのが辛いところです。
仕事では「ミスが多くて戦力にならない」「良い人なんだけどあてにならない」という評価も受けかねません。ADHDは、性格の問題でも養育の問題でもありません。

ADHD(AD/HD)注意欠陥・多動性障害の原因

ADHDは神経伝達物質の一つである「ドーパミン」や「ノンアドレナリン」が不足し、神経伝達に異常がおこっているといわれています。
ドーパミンが不足すると「物事を順序立てて行う、優先順位をつける。」といった機能低下や 「待つことのできない」といった行動があらわれるといわれています。

お薬に頼らないADHDとの付き合い方

1・環境調整
ADHDの方自身が自分の特性を理解し、生活環境や人間関係づくりを行います。生活のリズム、いつ、何をするかなどスケジュールを決めることで、自分自身をコントロールしやすくなります。

2・心理療法(カウンセリング)
社会で快く受け入れられる行動、態度などを理解し適切な行動をとることができるように、対人関係の 技能や社会のルール、マナーを学ぶソーシャル・スキル・トレーニングや認知行動療法を行います。

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